イタリアからのお客さん

今日はアルチにお客さんがあった。4年前からエマウスに経済的支援をしてくれているイタリアの団体からスタッフの1人がエマウスの活動を実際に見、直接子どもたちと話をするために訪問してきたのだ。自己紹介から始まり、彼女は流暢なポルトガル語で女の子たちに質問を始めた。アルチに通うようになって何年になるか、ここを知ったきっかけは何か、その前はどんなことをしていたか、アルチの活動をどう思うかetc…。最初はみんな照れてモジモジしていたけれど、だんだん調子が出てきて話し始めた。
14歳のある子はアルチに4年間通っている。ここに来る前はベロペーゾ市場で働く父親の仕事を手伝っていた。エマウスのスタッフに声をかけられて来ることになったけど、最初はきっとつまらない所だろうなと思って乗り気じゃなかった。でも実際来てみたら、いろんなことを覚えられるし、とても楽しくて、今まで通い続けることになったと言っていた。16歳の子はエマウスに通っている友だちに話を聞いて一度来てみたら楽しくてそれからずっと通ってきている。アルチに来る前は学校以外の時間は特に何もしてなくて、だらだらテレビを見たり遊んだりしていた。ここではいろんなことを学べるし、勉強になることが多いと話していた。
ふだん一緒にいてもあらたまってこういう話を聞くことはそんなにないので、私にとってもいい機会だった。イタリアからのゲストはその後女の子たちの作った作品なども見て、満足した様子で帰っていった。エマウスは海外からの支援もいくつか受けているので、こうしたゲストがたまにやって来るのだ。あるいはユニセフなどの団体が活動の視察に来ることもあって、数年前には日本のピースボートも来ている。もし今日本からゲストがあったら少しは役に立てるかななんて思っているけれど、なかなか来てくれなくてちょっと残念。やっぱり地球の反対側は遠いかなぁ。

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