ベレンより

先週の子どもたちの活動を少し報告します。
ベングイ、ジュルーナス共に人権や人種差別をテーマに話し合ったり、考えたり、それらをテーマにした映画を見たりしています。
肌の色、体型や住んでいる地区によってからかわれたり、暴力を受けたりすることが何故起こるのか、歴史や文化また自分自身のそういった経験や身近な出来事として起こったことなどとあわせて話し合う中で、決して肌の色、体型や住んでいる地区だけで恥じる必要はないことや、よりよい人生がくることを信じて自分たちがどのようなことをすればいいのか、どのようにすればよりよく変わっていけるのかなどを考えています。

また、普段の会話ややりとりの中によく出てくるdoido(気の狂った、おかしい)というこの言葉、誰かが少しでもミスや周りの人と違う事、変わった事をしたり、知らなかったために間違ったりしたときに使われていますが、この言葉が時と場合、使い方や受け取り方によって、単なる笑い話で終わる場合と喧嘩に繋がったり相手を傷つけたりする場合もあるということ、何も考えずに簡単にこの言葉を使うことはどうなのかということ、また何か嫌なことがあったときにすぐに殴ったり蹴ったりしないということもエドゥカドーラはことあるごとに子どもたちに話しています。

11月20日は、Dia de consciencia negra(黒人啓蒙の日)でした。
農園等から逃亡した黒人奴隷が作ったキロンボという共同体のリーダーの一人ズンビが、1965年に殺された日にあたり、黒人奴隷制度に対する抵抗・人種差別に対する闘いの日として重要視され、今日では学校や各地で各種行事が行われているようです。

エマウスのジュルーナスでは、11月18日の午後にカポエイラ、マクレレ、サンバ  ジホーダがバスで1時間程離れたアナニデウア地区のグループと一緒に行われ、
11月20日には、ベングイのカポエイラをしている子どもの内の20人の子どもたちが、ものすごい豪雨と雷の中なんとか2台の車に乗って30分程離れたぺドレイラ地区へ出掛け、他のグループとカポエイラ、マクレレ、サンバ ジ ホーダを行いました。両日とも歴史を振り返ると共に、交流をはかることもできとても盛り上がったホーダとなりました。

 



12月19日には、バチスタ・カンポス公園で

イベントが行われる予定です!
NATAL【クリスマス】に向けても

いろいろなことが行われています!
ベングイでは子どもたちのお母さんたちもたくさんすることがあって大忙しです☆
スタッフも大忙しです!

Maiko

One Response to “ベレンより”

  1. まいこさん

    エマウス報告、興味深く読ませてもらっています。
    人権や人種差別をテーマの話し合い、そういう大事なことを考える場、日本でもなかなかないですね。
    大人っぽいエマウスの子供たち、真剣に考えた子も多いいんじゃないでしょうか?
    先日の江の島女性センターフオーラムでも、茅ヶ崎恵泉教会のクリスマスバザーでも、この間持って帰ったリサイクルペーパー作品、そしてアクセサリーとも人気でしたよ。

    ぜひ、まいこさんが帰られるとき、少しでも持って帰ってくださいね。
    またの報告、楽しみにしています。

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