ベレンより

ベレンのベングイ(Bengui)に行ってスタッフや子どもたちに会ってきました。
たくさんの子どもたちがエマウスを訪れ、それぞれの活動(劇、ダンス、カポエイラ、音楽他)に参加したり、昼食やおやつを食べたり、木に登って果物をとったり、おしゃべりしたりしています。私は、質問攻めに合っています。内容は、日本のこと(食べ物、言葉や文字、気候)、ブラジルの食べ物はおいしいか、家族、年齢、どこでポルトガル語を勉強したのか、など。
また、ここの手遊びを子どもたちが教えてくれたり、施設内を案内してくれたりと私のお世話までもいろいろとしてくれています。
また、先日は、かおりちゃんが計画していた折り紙教室がありました。
詳しくは、かおりちゃんから。

今週に入って、施設の水道のタンクが故障して水が出なくなり、食事を作る事やトイレが使えない事から、子どもたちの活動は水曜日の午後から中止になりました。子どもたちは、活動を楽しみにしてここへ来るのですが、中止になったことをここへ来て初めて知らされます。遠くから来る子どもたちは、40分くらい歩いて来ます。スタッフに「子ども達は、ここへ来ることを楽しみにして来るのに、到着してここで中止を知らされ、また帰るというのはかわいそう。」と私が言ってみると、「それは、私だってそう思うけど、家にいると仕事をさせられたり、暴力にあう子どもたちもいるので、時間をかけてでもここにきて中止を知らされ帰るだけでもここに来る方がまだいい。」と
言っていました。彼らを取り巻く生活環境を改めて考えさせられた返事でした。
今週末には、家族を呼んでの話し合いが行われます。内容は、暴力についてです。
日本でも虐待のニュースが毎日ありますね。
この話し合いに参加しない家族ほど参加して欲しいところですが、そこはここでもなかなか難しく根気のいることです。一家族でも多くの家族が参加し子育ての意識をより高めていって欲しいところです。

その他には、子どもたちのお母さんの会の作品(アクセサリー、小物入れや、サンダルなど)の販売が今週の日曜日にあるのでその準備や、クリスマスに向けてペットボトルを再利用したとっても素敵な飾りも作られています!保護者の方がペットボトルをたくさん持って来てくれています。とっても素敵な飾りができてきているので、お楽しみに♪

<心あたたまる出来事>
母親会の作品を販売するために保護者の方が準備をされている傍ら、お母さんと一緒に来ていた女の子と折り紙をして遊びました。彼女はかわいい犬を折っては私に見せてくれました。しばらくすると、彼女は私に「プリン好き?」と聞いてきました。「大好き!」というと、彼女は、「お母さんがおやつに作ってくれたプリンを持ってきたの!」と言って、持ってきていたプリンを嬉しそうに見せてくれました。心あたたまる瞬間でした。
彼女はそのプリンを私に「このプリン食べて!」と言いました。「お母さんがあなたに作ってくれたんだからあなたが食べて!」と言うと、「あとでお母さんと一緒に食べるから、先に食べてみて!」と言って分けてくれました。私がいただくと女の子はとっても嬉しそうににっこり笑いました。そして、準備の傍ら見ていたお母さんも「ちょっと固くなっちゃったけどおいしいでしょ!」とにっこり笑いました。私は先に帰らなければならなかったのですが、女の子は、お花を摘みながらお母さんの準備が終わるのを待っていまし
た。

また、現地より報告します。
ナザレ祭(Cirio de Nazare)真っ只中のベレンより      Maiko

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