第6回世界社会フォーラム

世界社会フォーラム」の第6回概要が決定したようです。
このフォーラムは2001年から、「経済のグローバリゼーションが支配する世界に待ったをかけ、もう一つの発展のさまざまな形を探求する」ために一年に一度世界のNGOが結集する場所を作り出してきました。第1~3回まではブラジルのポルトアレグレで、第4回はインドのムンバイで、第5回は再びポルトアレグレで開催されましたが、次回はこれまでとは異なり地域別のフォーラムを同時期に開催するスタイルとなるようです。より多くのNGOが参加できるように、地域間のつながりを深めるために、2006年1月にカラチ(パキスタン)でアジア会議、バマコ(マリ)でアフリカ会議、カラカス(ヴェネズエラ)でアメリカ会議が開催されます。
ブラジルのNGOが参加するアメリカ会議のテーマ、セッションは次の通りです。
(世界社会フォーラムニュースレターより抜粋)
1.社会の解放のための権力、政治、闘争
  運動、社会組織、政党、国家の新たな関係/抵抗の社会的実践/連帯と新国際主義/オルタナティブ構築のための大陸的状況と新たな課題
2.帝国主義戦略と人々の抵抗
  戦争のネオリベラリズムと帝国主義秩序/闘争の犯罪化と貧困、恐怖、テロと恐怖の文化/軍事的「協力」の政治/帝国主義支配の新戦略としての「文明の戦争」/南南関係/抵抗、不服従と平和への戦い
3.生命のための資源と権利
  略奪的文明モデルに対するオルタナティブ/生命を脅かす資本主義:地球温暖化と「自然」災害、生物多様性、砂漠化/資源へのアクセス、分配、保護への戦い:土地、生物多様性、水、種とエネルギー/先住民の自治と領地/都市の危機と分離、社会的排除と暴力
4.運動の多様性、アイデンティティ、宇宙的展望
  複数性と間文化性/先住民のアイデンティティとアフリカ出身の人々/永続する人種主義と植民地秩序の再生産/ラテンアメリカと地域アイデンティティ/知、精神性と間宗教的対話/性のアイデンティティと多様性/アイデンティティと若者文化/特別な必要性を持った人のための空間と権利
5.労働、搾取、生命の再生産
  北と南の欠乏、排除、不平等と貧困/移民と新たな搾取形態/児童労働/人身売買/生命の再生産のための非商業的方法/相互関係、先住民コミュニティ、世帯農業、連帯経済、連携と自治/「見えない」労働とケアの経済
6.コミュニケーション、文化、教育:民主主義的ダイナミクスとオルタナティブ  市民権の強化と参加型民主主義のためのコミュニケーション権/コミュニケーションの市場化とメディア権力集中への抵抗/コミュニケーションとオルタナティブ構築のための社会的課題/コミュニケーション、文化、教育における公共性の保護/反支配的な芸術生産/人々の抵抗としての社会文化的運動/教育への権利と学生のたたかい/反支配的教育モデルと民衆教育の経験

One Response to “第6回世界社会フォーラム”

  1. FTAAの墓場

    「ここマル・デル・プラタがFTAAの墓場だ!」とチャベスは歓呼し、観衆は興奮の渦に包まれた。彼は黙祷をすら求めた。数千人の人々が上下に飛び始め「黙祷!FTAAは死んだ」とスペイン語の韻を叫んだ。それはベネズエラ大統領による2時間の追悼で礼遇された陽気な葬式であっ..